top of page
Poster.jpg

巡礼の季節 −ヒクリ、8000と20年

監督:小林大賀

2024年制作/カラー/91分

自身の人生における精神の癒しとは何かという問いに導かれ、メキシコ、ハリスコ州のウイチョル族を訪ねたドキュメンタリー。彼らが「聖なる薬」と呼ぶヒクリは乱獲によって絶滅に瀕していた。8000年続くと言われるヒクリ収穫の巡礼に、監督は自身の旅を重ね合わせる。

ボーダレス映画祭(仙台)最高賞受賞
アビタスプリングス国際映画祭(米)長編ドキュメンタリー部門特別賞
オリオン国際映画祭(豪州)民族誌映画部門奨励賞

日本語版予告編

コメント−星野智幸(小説家)

 ウイチョル族の語る言葉を聞きながら、近代化のベースとなっている「個人」って、いったい何なのだろうと考え込んだ。

 ウイチョル族が8000年に渡って続けている生き方では、ヒクリ(ペヨーテ)という幻覚作用を持つサボテンを、専門知識を持つ治療師の判断のもとで、厳格な儀式に基づいて使用する。そうして人々は死者とつながり、自分の問題と向き合い、生きるための力を得る。ウイチョル族ではない小林監督の体験がそれを裏づける。
 しかし、現代の「個人」として無秩序に使用すると、ヒクリは依存薬物へと変貌する。ヒクリもウイチョル族の生き方も、そんな現代人の消費文化に侵食され、消滅の危機に瀕している。

「個人」が「孤立」を強めるあり方でしかなくなっている現在、それを集団的アイデンティティとは異なる形でアップデートする必要がある。そのほんのかすかな可能性のヒントを、この映画の沈黙の音から私は聞いた。

上映スケジュール

  • 福岡
    とらきつね

    2026年9月18日(金)17時30分〜
    ※イベント『メキシコ、光と声の巡礼』内での上映です。
    第一部:鳥羽和久によるトーク『光る夏』とメキシコのカトリックとウルトラバロック

    第二部:三角みづ紀第十詩集『メキシコ』刊行記念朗読
    第三部:『巡礼の季節』上映
    メキシコ料理の軽食付き
    入場料:2900円(一般)、1800円(学生・会員)、400円(こどもチケット)
    住所:福岡市中央区唐人町1-1-1成城ビル1F
    イベント詳細、チケット申し込み

     

  • 浦河
    大黒座

    2026年9月27日(日)−10月3日(土)※水曜休館
    ①10時、②16時
    9月27日、10月2日、10月3日は監督による舞台挨拶とトーク。
    9月27日12時よりランチ会(ロビーにて)。
    10月2日16時、10月3日はタコス屋台の出店あり。
    入場料:一般1500円、シニア1000円
    住所:浦河町大通り2−18
    大黒座HP

     

  • 札幌
    ウツワツクル 
    ※要予約
    2026年10月31日(土)−11月3日(火・祝)
    ①14時、②18時 (11月2日は18時のみ。11月3日は14時のみの上映)
    ※完全予約制。予約フォームよりお申し込みください。
    予約フォーム
    10月31日と11月3日は監督による舞台挨拶とトークあり。

    10月31日18時〜、三角みづ紀第十詩集『メキシコ』刊行記念朗読とトークを共同開催。
    入場料:一般1800円、学生1000円、小学生以下無料
    住所:札幌市中央区北3条東5丁目5 岩佐ビル1F(札幌ファクトリー向かい)
    ウツワツクルHP

    ※上映ではメキシコ滞在記『レンズと儀式』を会場特別価格にて販売いたします。

    〈お問い合わせ〉(小林)
    ​電話:080-4506-1089、メール


    共催(札幌会場):ウツワツクル​


bottom of page